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活版名刺コラム|第5回 名刺で一番大切なのは、名前かもしれません

年賀状でご縁をいただいている皆様へ。

いつもありがとうございます。イマモト印刷の中西です。

「紙と印刷」をテーマに、今回は5回目。
ここのところマイブームの「活版名刺」について、
思うことを書かせていただいております。

お時間の隙間でご拝読下さいませ。 

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活版名刺コラム|第5回 名刺で一番大切なのは、名前かもしれません 

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最近、二年ぶりに会った方と、お茶をしました。
名刺の話になり、こんなことを言われました。

「顔が浮かぶ名刺は、確かに、、、引き算でできていますね」

その方は、日々たくさんの名刺を受け取るお仕事をされています。
その言葉を聞いて、改めて感じることがあります。

良い名刺、って何だろう。

住所がわかる? 電話番号? メールアドレス? 肩書きや所属を知る?

それも確かにあるかも知れません。

だけど、名刺で一番大切なのは、
やっぱり「名前」なのではないかと思います。

名前は、その人そのものですから。


時々ふらりと立ち寄る居酒屋さんがあります。

この日、ひとりで静かに飲んでおられる顔見知りの中年男性のお隣に座りました。

その方は、周りの方々から、「はなちゃん」と呼ばれています。

もう何年も前から、顔も名前もお勤め先も知っています。

ちょっとお酒が進んだ頃、話しかけます。

わたし「私の去年生まれた孫も、はなちゃんなんですよ。くさかんむりに化ける、お花のはななんです。」

はなちゃん「そうなんですか!はなちゃんですか!」一気に楽しくなります。

わたし「はなちゃんのお名前は、どんな漢字ですか?」

はなちゃん「僕の名前は本当に珍しくて、顔にある「はな」と書きます」

わたし「えっ!ノーズのはな?!」


もう7〜8年も前から顔見知りの方に、この日初めて名刺を頂戴しました。

普通は名刺交換から、はじめまして、ですが、何年も顔見知りの方から名刺をいただき、フルネームを知る、というおもしろい経験をしました。

そして思いました。名刺は「名前」を知らせるもの。

その名刺は、本人の印象そのもの、正真正銘の「はなちゃん」の名刺でした。

「鼻さん」の名刺は、
ブルーの社名ロゴ、最小限の情報、
余白が美しいシンプルな名刺でした。


「御礼」と印刷してありました。
素敵な名刺だな、と感じました。

やっぱり、名刺は名前が一番大切なのかもしれません。

名前をどう見せるか。

そこに、その人らしさが表れるように思います。