活版名刺コラム|第7回 名刺は「説明」か「印象」か?
年賀状でご縁をいただいている皆様へ。
いつもありがとうございます。イマモト印刷の中西です。
「紙と印刷」をテーマに、今回は7回目。
ゴールデンウィークのため、お休みいただきましたが、また再開します。
ここのところマイブームの「活版名刺」についてですが、
思うことを書かせていただいております。
お時間の隙間でご拝読下さいませ。
今年の3月5日は、天赦日、一粒万倍日、寅の日、大安、が重なる
2026年で最も縁起の良い「最強開運日」 でした。
そんな最強開運日に、お店(ナイトラウンジ)をオープンされたお客様、
若い女性オーナー様の、名刺について気になるひとことを紹介したいと思います。
今年のはじめ、彼女のお母様から
「長女がお店をオープンすることになったので、印刷物について相談にのって欲しい」
と連絡をいただきました。
お店のオープンというのは、本当に大変です。
物件の交渉から始まり、銀行口座の開設、融資の手続き、公的届出、内装工事、
業者選定、数え上げるときりがありません。
そんな中、印刷物に関する初回打ち合わせの際に、
オーナー様からはっきりした要望がありましたので、少し驚きました。
「シンプルであること、大人っぽくてすっきりしたもの、例えばこんな感じ」
と言われ、iPhoneでインスタグラムのイメージ写真が提示されました。
ダークブルーの用紙に白インクで印刷したシンプルな活版名刺でした。
「弊社が活版印刷をしていることは、多分ご存知ないはずなのに、引き寄せが働いたのかな?」「お若いのに、自分の好みを的確に伝える能力は素晴らしいな」
驚いた理由は、この2つでした。
何度かの打ち合わせを重ね、とても素敵なオープンのDMと名刺が出来上がりました。
ナイトブルーの少し素材感のある用紙に、銀インクで活版印刷で行いました。
オープンから、連日盛況とのご様子を、お母様からお聞きしました。
とても嬉しくなりました。
落ち着いた頃合いで、ふらりとお店に伺いました。
オーナー様
名刺、とっても好評です。
ただ、皆さん、見えにくい、とか、字が小さい、とかおっしゃるので、
変えようかな、って思ったりしたけど、変えません(笑)
だって名刺って、初対面の印象なので、
かっこいいね、って感じてもらえたら、
後から見返して連絡もらうものでもないですもん。
………ですって。
まだオープンから2ヶ月ほどですが、新しいスタッフの名刺も作らせていただき、
オーナー様のけっこうな枚数の再注文もいただいております。
なるほどな、ご繁盛の訳もちょっと見えた気がしました。
「名刺は、印象。」
はっとさせられる言葉でした。
名刺は、説明するものではなく、
まず“印象を残すもの”なのかもしれません。![]()