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活版印刷

活版名刺コラム|第4回 活版名刺は万能ではありません

賀状でご縁をいただいている皆様へ、

イマモト印刷、中西でございます。

「紙と印刷」をテーマにした短いコラムも4回目となりました。

「読んでますよ」ってお声もいただけるようになりました。

嬉しいものです。励みになります。

時は年度末、お忙しいことと存じます。お時間の隙間でご拝読下さいませ。

これまで活版名刺についてお話ししてきましたが、
今回は少し意外なお話かもしれません。

活版印刷は、とても魅力的な印刷方法ですが、
すべての名刺に向いているわけではありません。

例えば、

写真を入れた名刺や、
細かなグラデーションを表現したいデザイン。

多くの色を使った名刺や、
情報量が多く、読みやすさを優先したい場合。

こうした場合は、
デジタル印刷やオフセット印刷の方が
きれいに仕上がることもあります。

活版印刷は、インキを紙にのせるというより、
紙に文字を「押し込む」印刷です。
手に取ると、わずかな凹みを指先で感じることができます。

そのため、細すぎる線や小さな文字は表現が難しかったり、
デザインによっては無理をしてしまうこともあります。

ですが逆に、
文字や余白を大切にしたシンプルな名刺では、
紙そのものの質感や、わずかな凹みが印象として残ります。

どの印刷方法が優れているかではなく、
「どんな名刺を作りたいか」によって、選び方が変わるのだと思います。

活版印刷は少し個性のある方法です。
だからこそ、無理に合わせるのではなく、
合う形で使うことが大切なのかもしれません。

もしこれから名刺を作る機会があれば、
印刷方法から考えるのではなく、
「どんな印象を残したいか」から考えてみてください。