活版名刺コラム|第11回 経営者が「名刺に投資する」本当の理由
日々活版名刺を承るようになって感じることがあります。
「なぜ経営者は、一枚の名刺に投資されるのだろう。」
この一年、多くのお客様と接する中で、その答えが少しずつ見えてきました。![]()
当初は、「士業」と呼ばれる先生方や、
小説家、編集者、作家、翻訳家、校正・校閲者といった、
活字や文字にこだわりのある職業の方が
活版名刺を選ばれるだろうと予想していました。
実際にご注文を受けるようになって気づいたのは、
圧倒的に「経営者」の方が多いということでした。
「魂印名刺」をリリースして早や一年。
社長の名刺は、語らずして信頼を得る。
あなたの信念、覚悟、そして企業の魂が刻まれる。
そんな想いで作った名刺でしたが、今振り返ると、
活版名刺は経営者のための名刺なのかもしれません。
経営者が名刺を使う場面は実にさまざまです。
初めての訪問や大口商談。
第一印象が重要な場面では、活版印刷特有の凹凸が生み出す存在感が、
言葉以上の信頼感を伝えてくれます。
経営者交流会やマッチングイベント。
大量の名刺交換の中でも、手にした瞬間に違いが伝わる一枚は、
記憶に残りやすいものです。
金融機関や行政とのやり取り。
ここで求められるのは、経営者としての信頼感であり、
会社としての品格です。
経営者にとって名刺は、初対面の印象を数秒で決める
「最初の営業ツール」です。
活版印刷の凹凸や紙の質感は、言葉以上に信頼感を伝えてくれます。
また、名刺を一新する時は、経営者にとって何らかの節目であることが少なくありません。
役員就任。
会社設立。
法人化。
事務所移転。
周年事業。
優秀な経営者ほど、こうした節目を大切にされているように思います。
活版名刺のリピート注文をいただくたびに感じることがあります。
それは、多くのお客様が前回よりも一歩前へ進まれていることです。
個人事業主から法人代表へ。
新しい肩書きへ。
事務所の移転や事業拡大へ。
活版名刺には、不思議と「次のステージへ向かう方」が集まります。
だから私は、一枚の名刺を印刷しているというより、
お客様の新しい一歩をお手伝いしているような気持ちになるのです。
高級感や話題性だけではない。
自分自身の信念や覚悟を表現したいという想い。
活版名刺は、決してすべての方に必要な名刺ではありません。
しかし、「自分の仕事や想いを、一枚の名刺で丁寧に伝えたい」と考える経営者の方には、きっとその価値を感じていただけると信じています。
これからも、一枚一枚にその想いを込めて、活版名刺を作り続けていきたいと思います。