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そうだ。活版印刷やろう。(2)

実は、イマモト印刷には、四六四裁判の活版印刷機があります。

これは主に、伝票印刷にナンバーリングを入れたり、ミシン加工、折り目加工をするために残してあります。

昔は、活字を組んで新聞を刷っていたようですが。

活版機あるなら、ちょっと刷ってみればイイじゃん!

と思いついて、樹脂板屋さん紹介してもらって刷ってもらいました。

名刺を5種類くらい印刷してみました。

・・・・・・・・・「全然ダメじゃん!!」・・・・・・・・・・

活版印刷

「レタープレスのデザイン」にも記述がありますが、現在の活版のデザインは多種多様。

だって活字がありませんから。。

活字という不自由さをあえてセンテンスにこだわるという逆のシンプルさでデザインすることもありますが、樹脂製のプレートができて、コンピュータでデザインすることができるようになったため、かなり自由にいろいろな「遊び」ができるようになりました。

そんな中でインプレッション(プレスの強弱による凹の深さ)の問題。

なぜ活版印刷がアメリカ西海岸を中心にリバイバルを遂げたのかといえば、仕上がりの良さ、というよりは面白さにあります。

活版印刷物の特徴は、版を使って印刷機でプレスすることによってできる凹凸感。

強弱で凹の深さを調節し、プレスのタイミングで色の乗り具合も変わってくる。

基本的に、印刷は一枚一枚手動で行うので、その都度微妙に違うものが出来上がる。

その一手間ふた手間が生み出すアナログ感に魅せられてしまうのですよね。

ここで私は、決定的なことに気づきます。

今のムーブメントの活版印刷は、柔らかいコットン紙に陰影を深く刻み、少々のカスれや微妙なインクの乗り具合の不均一さ、に味わいが有り「良し!」であるということ。

今日印刷してくれた工場長は、それは五十年以上もイマモト印刷に勤めてくれた大先輩。

昔ながらの活版職人は、裏に響かない、浅めのさりげないプレスが理想的と教えられています。

そこで、私が「もっと強くプレスして!」と頼んでも、「そんなこと出来ん!」と言うのです。文字が潰れたようになり、これは最悪の印刷だ、、とも言う。

  明治の頃、

  馬車引きががバスの運転手になれなかったように、

  昔の活版職人は、

  今のレタープレスプリンターにはなれないのだろうか。

さて、どうしたものか。。。(続く)